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指しゃぶりに対する考え方は、専門分野によって違いがあります。
- 子供が指しゃぶりをやめるまで見守ったほうがよいか?
- 指導が必要な場合、何歳頃から始めたらよいか?
- 子供の生活環境はどのように変えたら良いか?
これらについては、小児科医・育児の専門家・臨床心理士・言語療法士・小児歯科医・矯正歯科医などによって意見が違ってきます。
それぞれの立場の専門知識をベースにして指しゃぶりの症状や生活背景を捉えている為、見解が違うのは仕方ないのかもしれません。 |
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小児科医の視点 |
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乳・幼児の指しゃぶりは生理的な人間の行為である。と、考えています
子供の成長発育の中で見守り、子供の生活環境、心理的状態を重視して無理にやめさせない方がよいという意見が多い。
指しゃぶりは不安や緊張を解消する効果がある点を高く評価していて、「そのうちやめるであろう」と、いう楽観的な意見が多い。歯並びや口腔機能の影響は特に心配していない。 |
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臨床心理士の視点 |
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指しゃぶりは生理的なもの。と、しながら 年齢が高くなっても持続する指しゃぶりの背景には親子関係や生活環境による影響があり、子供の心理面からの問題行動の一つとして捉えている子供の情緒に問題がある指しゃぶりは早期に指導し、生活環境を変えて正常な心身の発達を促すべき。と、いう意見が多い。 |
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言語療法士の視点 |
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子供の言語発達面から指しゃぶりを捉えている。
指しゃぶりによって開口(噛み合わせても上下の前歯が開いてしまう状態)が生じると、上下の前歯のスキ間に舌を入れて発音するようになる(歯間化構音)、サ行などが側方に流出して音が歪む(側音化構音)になるため、 言葉の学習・獲得面から問題があると考えている
構音障害については こちらから検索してください |
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歯科医師(小児歯科医・矯正歯科医) |
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歯並びや咬合(かみ合わせ)と共に発音や嚥下(飲み込む)、口元の突出、顎の発育などへ影響が生じ、年齢が高くなると矯正治療が必要な不正咬合になる。
不正咬合の進行防止や口腔機能の発達面より、5歳を過ぎた頑固な指しゃぶりは指導したほうが良いとしているが、心理療法を優先したほうが良いとの意見もある。 |
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母親の意識 |
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歯並びや顔貌への影響を考え、必要以上に不安を感じている場合が多い。
指しゃぶりをやめさせるために、注意したり言い聞かせたり様々な方法を行う事が多い。
しかし、中には「指をしゃぶらせておくと静かになる」「そのうちなくなると思う」と、楽観的な親もいる。 |
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指しゃぶりの原因としては
- ●欲求不満説
- 子供の不安・不満から現れた情緒の問題が原因とする説
- ●学習理論説
- 乳児の生理的な指しゃぶりが学習され習慣化してしまい、幼児期後期⇒学童期まで単なるクセとして残ってしまった物
が代表的である。 |
環境的な要因として
- ●養育態度
- 拒否的な態度
威圧的な態度
溺愛による過保護が影響
- ●母子・夫婦関係や家族関係によるもの
- 親のイライラした態度
過剰な反応
子供の気持ちが分からない
心配しすぎ
複雑な母子関係や夫婦関係・嫁姑の関係によるストレス
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※しかし、指しゃぶり=病的原因・精神的に不安定な状態ではない。と言う事を忘れないで下さい
多くは子供のときから無意識に繰り返した事が習慣化して癖となって残った物です。
現実に 子供の指しゃぶりが心理的なものか、単なる癖なのか見抜くのは初診時(始めてあった時)に判断するのは困難です。 |
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実際、指しゃぶりをしていた子供の保護者に対して 指しゃぶりに対してどんな心配をして来院したかを アンケートにて調査したところ
指しゃぶりをやめさせたい理由として
- 「歯並びに悪い影響を与える」
- 「口元の突出」
- 「顔貌」
- 「発音」
- 「精神的なこと」
など、将来のことを心配している事が分かる。
特に食べ方では、
- 「横で噛み切る」
- 「よく噛まずに飲み込む」
- 「くちゃくちゃ音を立てて飲み込む」
など、食べ方の異常に気づいている保護者は多い。
また話し方において「舌足らずの発音」を気づいている保護者の多さが目立ったとの事です。 |
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| 年齢 |
4歳まで |
5歳以上 |
学童期 |
| 3-4歳になると自然にやめる可能性がある |
自然にやめる可能性は少ない |
親子関係、生活環境に問題があり、心理的要因が背景にある。 |
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| しゃぶる頻度 |
増齢的に減少してきている
寝入りばな、就寝中、退屈な時で次第に頻度が減ってきている。 |
減っている様子が見られない
昼間もよくしゃぶる |
昼間も夜もよくしゃぶる
友達と遊べない |
| 指だこ |
ない
あっても軽い |
はっきり分かる |
大きい |
| 影響 |
歯列(歯並び)にほとんど影響ない、あっても軽度 |
・開咬
・上顎前突
・交叉咬合
・口元の突出
・咀嚼
・発音
・嚥下
・口呼吸 |
・開咬
・上顎前突
・交叉咬合
・口元の突出
・咀嚼
・発音
・嚥下
・口呼吸 |
| 指導及び治療 |
経過観察 |
歯科医師・歯科衛生士の指導 |
心身医学的な知識がある歯科医師
臨床心理士 |
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指しゃぶりは、3歳頃が発現頻度のピークで 以後は徐々に減少していく傾向がある。
4〜5歳で歯並び、発音、嚥下、口呼吸などの障害がある場合には、指導を必要とする事が多い。
●指導には以下のような事柄を目安にする。
- 継続する頑固な指しゃぶりか?
- 単に習慣化した習癖が残っているか?
- 生活環境などで 子供の情緒に問題があるか?
3歳ころの指しゃぶりは、ムリにやめさせる必要はなく、保護者に対して将来の歯並びや発音への影響を説明しておく。
5歳前後の指しゃぶりに関しては 歯科医師が歯並びの影響を写真などの媒体を使って子供本人に説明する。この頃の子供は、自立心が芽生え始めており 環境の変化や友達遊びなど興味を示す対象が増えている。親よりも第3者が子供に言い聞かせたほうが、高い効果を狙える事が多い。
ストレスが原因の場合、指しゃぶりをやめることが出来ても
替わりに爪を噛む・髪の毛を抜くと言った症状が現れる事がある。
この場合指導を中止し、子供のストレスを取り除いて 心理的に安心させる必要がある。 |
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